『親愛なる謎愛好家の皆様へ』
「面白そうじゃないですか」
呑気そうに笑う、アシスタントの彼女を見て溜息を吐く。
「きっと先生の『謎漫画家』っていう肩書きを見ての挑戦状ですよ」
「そうは言ってもね…僕は謎をネタにした漫画は書けても、謎を作ったり解けたりするわけじゃない。
送られてきた謎だって何が何だかだ」
ひらり、と招待状と一緒に送られてきた紙を彼女に渡した。
どうやら彼女にはすぐに解けたようだ。なるほど、と小さく呟いて顔を上げる。
「じゃあ先生に問題です!『悟空 』は【なる】で『悟飯』は【ならない】。では『悟空』は何になりますか?」
先生ならすぐに解けますよ!と笑う、私の知恵袋。
全く−僕の代わりに彼女が赴いた方がよっぽど良いのではないのだろうか?
(maker/A子)解答編
2013.08.08 8:00
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仮面少女と密室洋館